「世界一美味しい料理」が松屋に登場!松屋流「マッサマンカレー」はココナッツミルク香るマイルド極まりないカレーだった

グルメ

「世界一美味しい料理」に選ばれたマッサマンカレーが松屋に登場

 今回紹介するのは牛丼チェーン「松屋」に新たに登場した期間限定メニュー、「マッサマンカレー」となります。

 マッサマンカレーとはタイではポピュラーないわゆる「タイカレー」の一種で、「マッサマン」とはタイ語で「イスラム教の」という意味があり、イスラム教の規律であるハラールに則っているとの事です。

 とはいえ、日本と同じ仏教国であるタイの料理ですので、「とりあえず豚肉は使わない」程度の縛りとなっているようです。

 マッサマンカレーはインドカレーとは違い、辛さ的にはかなりマイルドでココナッツミルクのまろやかさが全面に出た「甘いカレー」となっています。本場のタイでも人気のあるメニューですが、2011年にはCNNによる「世界で最も美味な料理ランキング50」にて1位に選出され、世界中で話題になりました。

 そんなマッサマンカレーに松屋が挑戦。シュクメルリ鍋定食と同じく「松屋 世界紀行」シリーズとして2月2日から販売を開始しました。

 という事で、早速この松屋流マッサマンカレーを試食してきました!

お子様でも大丈夫!辛さはほんのりでコクたっぷりのマイルドカレー

 このマッサマンカレーが提供開始となった時点では前回に紹介した「シュクメルリ鍋」も扱っており、なんだか国際色豊かで松屋が多国籍料理店になったかのようです。

 シュクメルリ鍋は相変わらずの人気で、店内では結構な人数が注文しており店舗内はなかなかのニンニク感となっていました。

 今回のマッサマンカレーの商品ラインナップは2種類となっており、マッサマンカレーにライスと味噌汁が付いた「マッサマンカレー」とそのセットに生野菜サラダがプラスされた「マッサマンカレー生野菜セット」となっています。

 タイカレーであっても意地でも味噌汁を付けるあたりはまさに松屋流と言えるでしょう。今回は「生野菜セット」を注文し、しばし待ちます。

松屋「マッサマンカレー 生野菜セット 830円(税込)」

 そして提供されたのがこの「マッサマンカレー 生野菜セット」になります。やはりまず特徴的なのは香りです。カレーと言っても甘い系のタイカレーとなりますので、スパイスの香りよりもココナッツミルクの甘い香りが第一印象としては強いようです。

 もちろん、スパイスも入っていますのでカレーの香りもしっかりしますが、この香りだけで分かるマイルド感はまさに甘い系のタイカレー特有かもしれません。

 松屋では最早お馴染みのゴロゴロと大きく切られた鶏もも肉が7つも入っており、フライドポテト状にカットされた皮付きの国産じゃがいもが脇を固めています。

 シュクメルリ鍋にはサツマイモが使用されていましたが、こっちはじゃがいもなんですね。

 ご飯は大盛りも無料で選択出来ますが今回は並盛をチョイスです。ライスには松屋でしかお目にかかれない黒い福神漬けも添えられています。

 サラダと味噌汁はいつもの通り。正直マッサマンカレーに味噌汁が合うかと言われれば疑問ですが、これは松屋のアイデンティティに関わる部分ですので気にしない事にしましょう。

カレーのアップ。パセリも振られていますね。

 そしてマッサマンカレー本体のアップです。見ての通り大きな鶏肉がゴロゴロと入っており、ジャガイモ加わってなかなかのボリュームです。

 マッサマンカレーの特徴の一つが「炒ったピーナッツかカシューナッツを一緒に煮込む」事ですが、松屋のマッサマンカレーにナッツ類は入っていないようです。

 これはコストの問題もあるかもしれませんが、恐らくアレルギーに配慮しての事だと思われます。松屋のメニューは全て落花生フリー、カシューナッツフリーですので、その流れを汲んでおり幅広い人に食べてもらうための措置なのでしょう。

 早速一口目、大きなチキンをソースと共に頂きます。焼き目の付いた大きなチキンは相変わらずの食べごたえ、ソースはココナッツミルクの香りの通りのマイルドさで、ほのかに辛みは感じますが日本のカレーで言えば「甘口レベル」になります。

 ですが、スパイスはしっかり効いておりカレーの香りも感じられます。甘めの味付けとココナッツミルクのお陰でマイルドながらもコクのある味わいで、ご飯と食べてもしっかりと「カレー」です。

相変わらず大きな鶏肉

 ナッツ類が入っていない事から結果的には以前に提供していたバターチキンカレーとかなり方向性が似てしまっているものの、バター不使用でこのコクが出ているのは松屋の企業努力の賜物でしょう。

 日本のカレーには相性バッチリな福神漬けについては正直マッサマンカレーとはそんなに合っていないように感じたので、無くても良かったのではないかと思いました。

ジャガイモは皮付きのウェッジカット

 じゃがいもは北海道産を使用しており、皮付きのいわゆる「ウェッジカット」の形をしています。形はフライドポテトのようですが油で揚げてある訳ではないようです。

 マッサマンカレーの具材としてじゃがいもはかなりポピュラーなだけあってその相性はかなり良かったです。カレーにじゃがいもを入れるのは苦手、という人も居ますが甘い系のタイカレーにマッチしているだけでなくボリューム感にも寄与しており入っていて嬉しい具材です。

ココナッツミルクが苦手な人にはお勧めしにくい

 今回の松屋のマッサマンカレーは松屋のカレー業態である「マイカリー食堂」での実績もある事からかなり美味しく仕上がっていました。

 アレルギーに配慮してか特徴の一つであるナッツが入っていないのは残念ですが、それでもマッサマンカレーを気軽に24時間食べられるというのはかなりのアドバンテージです。

 ただ、やはり「カレーは辛くてなんぼ」という人が普通のカレーだと思って注文するとかなり肩透かしを食らう事になりますので、あくまで「インドカレーや日本のカレーとは別物」である事に注意です。

 更に、かなりココナッツミルクの味と香りが効いていますので、ココナッツミルク系が苦手だという人は注文しない方が得策かもしれません。

 話題のシュクメルリを始めどんどん国際色豊かになっていく松屋の期間限定メニュー、次回はどんな国の料理を扱うのか非常に楽しみです。

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