「動くガンダム」で話題のGUNDAM FACTORY YOKOHAMAがついにオープン
西暦2020年、人類が増え過ぎた人口を宇宙に移民させるようになってもいないし、当然宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗ってもいませんが、それでもガンダムは動くようになりました。
という事で、今回は2020年12月19日に一般公開される事になったGUNDAM FACTORY YOKOHAMAに「ガンダムの起動実験」を見に行ってきました。
このGUNDAM FACTORY YOKOHAMAは神奈川県横浜市の山下ふ頭内に作られた施設で、公式サイトによればこのような説明になっています。
“動くガンダム”の仕組みを楽しみながら学べる展示施設のほか、ここでしか買えない限定商品を揃えたショップ、横浜ならではのメニューが楽しめるカフェ、また定期的なイベントが楽しめるコミュニケーションスペースなどが入った、複合施設です。
GUNDAM DACTORY YOKOHAMA公式
開催期間は2020年12月19日から2022年3月31日までとなっており、かなり長い期間の開催が予定されています。スタンスとしては短い期間の限定イベントというよりは、公式の説明の通り常設の複合施設に近いものと思って良さそうです。
実物大のガンダムといえばお台場の潮風公園に2009年に建造(というかもはや建立)された世界初の実物大ガンダムが有名で、その実物大ガンダムは2010年には静岡に移設。2012年にはダイバーシティ東京プラザへさらに移設され、2017年には惜しまれつつ展示終了となりました。
現在その実物大ガンダムが立っていた場所には機動戦士ガンダムUCの主役機であるユニコーンガンダムが建造されており、相変わらず人気を集めているようです。
そして今回のGUNDAM FACTORY YOKOHAMAはアニメ「機動戦士ガンダム」の放送から40周年を記念して実物大のガンダムを動かすプロジェクトとしてスタートしました。
場所は横浜の山下ふ頭。プロジェクトは2014年からスタートしており、今年2020年7月29日に頭部の取付作業が行われ、世界初の「1/1スケールの動くガンダム」が完成する事になりました。
そこからは施設のオープンに向けてモーションの調整が行われ、2020年12月19日についに一般公開されました。
売店、カフェ、資料コーナーまで全てが「動くガンダム」のための施設
このGUNDAM FACTORY YOKOHAMAでは動くガンダムを見られるだけでなく、ここだけのオリジナルメニューや横浜ならではのメニューも食べられるカフェやこのGUNDAM FACTORY YOKOHAMAでしか買えないグッズが販売されているショップ、動くガンダムの開発プロセスや設計、仕組みなどが学べる資料コーナーなども併設されています。
その最大の特徴はその全てが今回の「動くガンダム」である「RX-78F00 ガンダム」のためのものになっており、アニメ「機動戦士ガンダム」やそのシリーズに関連する商品やメニュー、資料などはほとんど無いという徹底ぶりです。
つまり、GUNDAM FACTORY YOKOHAMAはまさに「動くガンダム」専用の施設であると言えるでしょう。
アニメの「ガンダム」とは別物の「ガンダム」
現在公開されているこの動くガンダムは、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場するガンダムとは別物である、というコンセプトに基づいているようで、そのための細かい設定が用意されています。
いわく、「RX-78F00 ガンダム は横浜・山下ふ頭の近郊において失われたと思われていたガンダムタイプのモビルスーツと思われるパーツが大量に発見され、それを現代の技術者たちが集結し研究・分析・再構築したもの」とされています。えっ、そういう設定なの?
つまり、この横浜の動くガンダムは「発見されたパーツ」をなんとか組み立てたものであり、アニメのガンダムの型番である「RX-78-2」ではなく「RX-78F00」。あくまで別物とする事で現実的な技術との落とし所としている模様です。
実際、場内アナウンスや公式サイトでもガンダムを動かす事は「起動実験」と一貫して表現されており、アニメのようには動かないと釘を刺しています。
オープン初日は大盛況
GUNDAM FACTORY YOKOHAMAの営業時間は10:00~21:00となっており、大体2時間区切りで人の入れ替えが行われています。
ガンダムの起動実験は30分毎に行われており、スムーズに入場し2時間滞在すれば、大体4度の起動実験を見る事が出来る計算となります。
しかし、やはりオープン初日という事もあり会場は大盛況。入場までにそれなりの時間を要する事になりました。
施設は山下ふ頭にあるという事で入場待ちの間もなかなかの寒さとなっており、冬場の場合は防寒対策が必須と言って良いでしょう。逆に夏場の場合は特に日陰も無い事から熱中症対策が必須になります。
もちろん、感染症対策も行われており入場待ちの列に並ぶ前の消毒や検温もしっかりと実施されていました。
流れとしては消毒、検温をして入場待ちの列に並び、そこから一列ごと順番に受付に移動してチケットのQRコードを提示、入場特典を受け取り入場するというものになります。
ガンダムの起動実験は毎時00分と30分に行われる事から、半端な時間に入場すると半端なタイミングで動く様子を見る事になりますので入場タイミングは見計らった方が良さそうです。
このGUNDAM FACTORY YOKOHAMAは通常の入場料金に加え、「GUNDAM-DOCK TOWER観覧チケット」を追加で購入する事でガンダムが格納されているドックから至近距離で動く様子が見られますが、こちらは大人気のため今回は手に入らず、通常料金での入場となりました。
入場口には前述の設定の説明や、その設定に準じた「いかにもそれっぽい」写真の展示がされています。
入場ゲートをくぐると、ついに動く実物大ガンダムとご対面です!・・・大きさの関係から入場前からチラ見えはしていたのですが、ともあれ、目の前にいきなり現れる事になります。
写真だとそのスケール感が今ひとつ伝わりませんが、実際に目の前にすると設定通りの全長18メートルのガンダムは圧巻です。
ディティールにもかなりこだわっているようで、細部までしっかり作り込まれている印象です。各モールドやペイントなどもかなりカッコよく、左肩には型番である「F00」の表示時もあります。
ドックには電光掲示板も設置されており、1時間に2回の起動実験前には「STANDBY」表記がカウントダウンに変わります。
かなり長くなりそうなので続きは次回に。実際に動く様子を撮影した動画や過酷だったショップへの並び、そしてその苦労して手に入れた限定グッズなどの紹介となります。
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