私的キングオブ梅!おうすの里

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関東の方には老舗うめぼしの有名店が無い気がする。
というか私が知らない。(あったら切実に教えて欲しい)

私は京都にのみ店舗を構えるおうすの里の梅干しの大ファンである。
梅干しはただでさえ高級食材であるので安く済ませてしまえば良いし、どこの店の物も然程変わらないだろうと思っていたが、ここの梅干しを学生時代に食べてからというもの完全に虜になってしまったのだ。

子供の頃はそれこそ寝ても覚めても梅干しを頬張っているという位の無類の梅干し好きだったが、ブームが過ぎ去った今ではそのあまりにも常軌を逸した梅干し欲もすっかり落ち着いた。

昨今ではたま~にコンビニおにぎりに種抜きされていて便利な梅を選ぶくらいで、率先して梅を頂こうということはなくなっていた。

そんな私に梅ブームを再来させた店こそ、このおうすの里なのである。
一度ここの梅干しを食べてからというもの他のメーカーの梅じゃ物足りなくなってしまった!

おうすの里の梅干しは身が多く、程よい酸味と甘さと旨味がとてもバランス良い。
家では出せない繊細な味付けと言えると思う。

ガツンと酸っぱい・しょっぱい昔ながらの梅干しが好きな人にはいささか不向きなブランドかもしれないが、はちみつ漬けの梅やそれ系のおやつが好きな、ちょっと邪道路線の梅を愛せる人には是非おすすめしたい。

ご飯と食べるというよりは単品で美味しく食べるのに向いてる梅だと個人的には思う。

しかしこのお店、通販もなければ系列店や分店が他の地方にある訳でもなく、京都からお土産で買ってくる以外の入手方法は平日の電話やはがきでの予約しか受け付けていないという、イマドキなんとも珍しい古風なお店なのだ。

正直電話は超苦手だしハードルが高い!
だが他に術が無いのと、テレワークやリモートワークがまだまだ多いこのご時世に頼まないでいつ頼む!という事で注文してみた!

めちゃくちゃ緊張したが電話注文する人はやはり多いのかお店の人は手慣れており、私の絶望的なトークスキルでもスムーズに購入する事ができたぞ。
電話の切り際に「おおきに」と言われたのが京都ならではで趣深かった。

おうすの里は梅だけで数十種類、梅を使った加工食品も沢山扱っていてその全てが軒並み超高評価なのである。梅酒も梅ドレッシングも梅昆布茶も少々お値段するが例外なく超美味しい。
身内にも梅自体は買わないが、梅関連の商品はイチオシというファンも居る位だ。

何を頼むか散々迷ったが、以前京都に行って購入した際あまりにも味が好みで一週間と持たず真っ先に食べ干したお茶時の梅を購入する事に決めた。

5000円以上なら送料手数料が掛からず購入できるという事なので、ここは欲張って強気に一番大きな900g入りのサイズ一つだけにした!
前回のつぼ入りの小さいサイズが全然物足りずに大後悔したのも理由にある。

在庫があれば直ぐに送ってくれるので、通販は待つのが嫌!少しでも早く食べたい!という少々せっかちな人にもオススメだ。
指定便にも出来るので自分の好きなタイミングに受け取れるぞ。

大きなサイズを買ったのは初めてだが、4つの敷居があるのでそれぞれの区画の梅の鮮度を保てるのが便利そうだ。

容器は残念ながらペコペコと薄いので、食べ終わって何かに使うというのは少々微妙。
次に頼むなら贈答用の木の箱入りにするのもアリかもしれない。

久々に食べたおうすの里のうめぼしはそれはもう…格別の一言だった。

口に入れた瞬間の広がる香り、ぷりぷりぷつんと弾性のある歯ごたえは高級梅干しの特権だ。
口の中全体に広がる梅100%の香りも他の梅ではありえない位に濃いのだ。

酸味と甘味のバランスも程よくて新感覚のデザートのようだ。
お茶時の梅と言う名だが美味過ぎるのでお茶時には絶対に出したくないし独り占めしたい魔力がある。

食べるタイミングは夜、一日頑張った後のちょっとしたお楽しみとなっている。
何個も食べたいところだが、梅は塩分が多いので健康のためにも一日一粒だけにしている。

その方が特別感があるし、何より長く楽しめるから良い。

やはりこの梅を買ったのが正解だったのだとここ毎日思っている。
家に帰ったら冷蔵庫に高級梅干しが待っていると思うと頑張れるような気がする。

この梅が無くなる頃には店舗へと直接足を運べるようになっていたら嬉しい…。

神奈川の某スラム出身。最近食洗機新興宗教に入信しました。
美味しい物・面白い物・便利な物・安い物に前のめり気味です。
ワガママ魔王様の日常を描いてます。

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