らあめん花月嵐の時代劇ラーメンシリーズ「幕末維新らああめん坂本龍馬」が販売開始!でも何が坂本龍馬なんだろう?

グルメ

らあめん花月嵐が「戦国らあめんシリーズ」最新作は幕末が舞台

 今回紹介するのは全国に展開するラーメンチェーン「らあめん花月嵐」で4月7日から期間限定で販売が開始された「幕末維新らあめん坂本龍馬」となります。

 らあめん花月嵐といえば背脂たっぷりの「嵐げんこつらあめん」が看板メニューですが、期間限定メニューの開発にもかなり力を入れています。

 代表的なものは全国各地の有名ラーメン店と共同開発し、その店のラーメンを再現したものが多く現在でも新潟県の燕三条に本店がある「らーめん潤」のコラボラーメンが販売されています。

 一方で、定期的に登場するのが「戦国武将シリーズ」です。ラーメンと戦国武将、一見何の関係もないように思えますが花月嵐はこのシリーズがいたくお気に入りのようで、過去には徳川家康、伊達政宗、服部半蔵、前田利家、明智光秀などの名を冠した「戦国武将らあめんシリーズ」が展開されてきました。

 例えば伊達政宗のラーメンは仙台味噌を使用していたり、前田利家のラーメンは加賀の味噌を使っていたり、明智光秀のラーメンは西京味噌を使用していたりする訳です。

 そして今回は一気に時代が幕末まで飛び「坂本龍馬」と来ました。坂本龍馬の出身地といえば土佐藩の出身。今で言う高知県ですが味噌のイメージはあまりありません。カツオを使っているのでしょうか?

 謎は深まるばかりですが、この戦国武将らあめんシリーズ最新作、「幕末維新らあめん坂本龍馬」を実際に食べてその謎を解明していきましょう。

豚骨と魚介のWスープに極太メンマ、豚とろチャーシューの贅沢な一杯

 という事で、最寄りのらあめん花月嵐に到着です。この坂本龍馬はどうやら麺の大盛りには対応していないとの事で、バリエーションとしては豚とろチャーシューが増えた「肉増し」とご飯に豚とろチャーシューを乗せた「豚とろチャーシューめし」というメニューもあるようです。

 スープは豚骨と魚介を使用したWスープで、そこに花かつおも加わっているとの事です。なるほど、花かつおが入っている事で高知要素はクリアしたと見て良いでしょう。公式サイトの説明文にはこう書かれています。

豚骨魚介の節系Wスープ
薩長同盟をイメージした豚骨と魚介ベースのスープに龍馬の「花かつお」を加えた濃厚な節系Wスープ!!

らあめん花月嵐 公式サイト

 は?

 割と何を言ってるのか分かりませんが、まあとにかく豚骨スープに魚介系のスープを合わせたもののようです。龍馬の花かつおって何だよ…

 麺はげんこつらあめんで使用されている細麺ではなく、このラーメン用に容易された太麺を使用しているとの事です。

 具材は豪華で豚とろを使用したチャーシュー、海苔、ナルト、味付け卵、ほうれん草、そして専用トッピングの極太メンマ「坂本メンマ」というライナップで…

 は?坂本メンマ???

 完全にダジャレですがまさかこのダジャレ1点突破で坂本龍馬なんでしょうかこれ?

 ともあれ、具材はかなり豪華で単品で980円というかなり強気の値段設定にも納得といった所でしょうか。坂本メンマ(笑)の上にはおろしショウガも乗っており、これは海援隊の隊旗をイメージしたとの事です。もう好きにして下さい。

 色々と腑に落ちない点も多いですが、「幕末維新らあめん坂本龍馬」が到着しました。

らあめん花月嵐「幕末維新らあめん坂本龍馬 980円(税込)」

 前述の通り具材の数は豪華です。香りは完全に魚介系の香りが立っています。花月嵐といえば生のにんにくを絞ったり名物の「壺ニラ」を入れて食べたりするのですが、これに関してはそのまま頂く事にしましょう。

 まずスープを飲んでみると確かに魚介豚骨です。豚骨のこってりしたベースに魚介系の味と香りがプラス、鰹節の香りもしっかりと感じられます。

 麺は太麺。レギュラーメニューに使われている細麺とはかなり印象が違い、もちもちした食感になっています。

麺は結構な太さ

 麺とスープのみの感想で言えば、よくある豚骨魚介系のスープにこれまたよくある太麺の組み合わせのため「どっかで食べたことがある」味わいになってしまっています。

 逆に言えばどこでも食べられる味、という事になりますので、名前以上のインパクトは正直感じられませんでした。つけ麺がメインのお店のラーメンってこんな味だよな、という感じです。

 ただ、メンマの上に乗せられたおろしショウガをスープに溶かすと一気に印象が変わりますので味変したいタイミングで使用してみましょう。ショウガ前提のバランスのようです。

 具材に関しては豚とろチャーシューが非常に優秀で、肉厚加減、炙った香ばしさ、トロトロの柔らかさとかなり美味しく仕上がっています。ラーメンのトッピングとしても美味しいですが、これはご飯に乗せた「炙り豚とろチャーシューめし」も注文するのが正解だったかもしれません。

 花月嵐といえば向こうが透けて見えるんじゃないかってくらいに芸術的に薄切りにされたチャーシューが印象的ですが、それとは全く方向性が違います。

 そしてもう一つのメインの具である「坂本メンマ」です。看板メニューの嵐げんこつらあめんにもメンマは乗っていますが、それと比べると数倍の「極太」となっています。ただ、ここまで太いと味付けが内部まで浸透しにくく、人によってはメンマ独特の香りが気になってしまう人もいるかもしれません。

見るからに太い「坂本メンマ」

 全体的に「どっかで食べたことのある味」になってしまっているのは残念ですが、豚とろチャーシューに極太メンマと具材で個性を出しているのが特徴でしょう。

 店内放送でもこの坂本龍馬はかなり推しているようで、食べていると「美味しいラーメンの作り方は徳川幕府に独占されていた」だの「ペリーが黒船で来て幕府に美味しいラーメンの作り方を要求した」だの「日本のラーメンの夜明けぜよ!」だのとても正気とは思えない音声が流れています。なんだこの世界観。

 ということで、ツッコミ所満載の「幕末維新らあめん坂本龍馬」の紹介でした。総合的に見ると具材が豪華で美味しいラーメンでしたが、値段設定がちょっと強気過ぎるかな?という気もしました。意外だったのは花月名物の壺ニラとあまり相性が良くなかった事です。壺ニラ、どんなラーメンにも合うと思っていたのでちょっとびっくりです。

 この「幕末維新らあめん坂本龍馬」は7月あたりまでの販売が予定されているようです。すぐ終了するという事はありませんが、豚とろチャーシューは一食の価値アリです。

 坂本龍馬が販売を終了したらその次に控えているのは「戦国武将らあめん織田信長」だそうです。もう時代の進み方がむちゃくちゃですね。

参考リンク:らあめん花月嵐

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